第12回 掛軸展(2024/6/8~2024/6/10)
公開日
毎年恒例のイベント「掛軸展」が 今年も近づいてまいりました!
おかげさまで今年で12回目になります。
掛軸は このままではあと10年で消滅してしまうとまで言われています。
当店の「掛軸展」の最大の目的は【「掛軸」「日本画」という素晴らしい文化を次世代に伝える】ですが、12年も続けてまいりますと最近ではお若いお客様も徐々に増えてきて、本当にうれしい限りです。
これもひとえにご愛顧いただいているお客様のお陰です。この場をお借りして心より御礼申し上げます。
さて、今年の「第12回 掛軸展 和の心と出会う三日間」は6月8日(土)9日(日)10日(月)です!
当店の掛軸展の特徴は…
① コピーは一切ございません。また物故作家(お亡くなりになった作家)の作品もございません。現在活躍中の作家の直筆のみを展示しています。
② 一流作家による古典的な作品から、洋室にも飾れるモダンで面白みのある現代的な作風まで、幅広い品ぞろえ。
③ 大量の作品(約300幅)がご覧いただけます。(百貨店の催事でも最大50幅程度)
④ お好みの作品がございましたら、ご希望により額装への変更も承ります。
⑤ お手持ちの掛軸のシミ抜きや表層直しなど、掛軸、絵画に関するご相談も承ります。
▲「牡丹」
「富貴花」とも称され、大切なお客様をお迎えする時に「ようこそいらっしゃいました」という意味になります。
床の間はもちろんですが、玄関先やリビングに飾っていただくと良いです。
4月~5月頃のお花ですが、年中掛けておいても大丈夫です。
掛軸は日本の誇り高い文化の一つで、元来は仏教の礼拝用に用いられたものです。
▲「竹に雀」
古典的な画題の一つ。竹は地面にしっかりと根を張ることから「家の土台を安定させる」という意味があります。
また雀は虫をついばむことから、病気や災厄などを取り除き、子だくさんなことから「子孫繁栄」という意味もあります。
しかし現代では美術品的な要素が強く、飾る人(所有する人)の人生観や世界観を表現したり、心の拠りどころとしたり、お客様のおもてなしとして飾られています。
また季節感やインテリアのテイストを表現するアイテムの一つでもあります。
▲「赤富士」
冬の朝、一定の条件が整った時、年に数度しか見られない真っ赤に燃える「赤富士」です。
「赤富士」はとても縁起の良い軸とされ、お正月の代表格ですが、一年中飾っておいても大丈夫です。
一方で「掛軸なんて難しくて分からない」というお声は少なくありません。
当然だと思います。
何か堅苦しいイメージですものね。
▲ソファのあるリビングに飾ったイメージ。
必ずしも床の間に飾らないといけない訳ではありません。
▲「梟」(ふくろう)
「不」「苦労」から苦労知らずの意味をもつ鳥で、画題として年齢を問わず 最近人気があります。
「夜の番人」とも言われ、大切な財産を守る、という意味合いもあります。
静かな夜に親子でしょうか?夫婦でしょうか?クリっとした可愛い目でお家を見守ってくれています。
▲ベッドルームにも。
一日を振り返り、明日への活力を生み出す大切な場所。
「夜の番人」に見守られながら ぐっすり睡眠というのはいかがでしょう。
でも話は意外と単純で、私たち一人一人が持っている人生観や世界観=好き嫌いといった感覚が、その作品によく表現されているかどうかを見ていただきたいと思うのです。
作品が私たちを評価するのではなくて、私たちが作品を選ぶのですね。
「この画を見ていると何故か心休まる」
「優しい気持ちになる」
「元気が出る」
「夢や希望が湧いてくる」
「リビングにあったら素敵だなあ」
といったような純粋な感覚を大切にしてご覧いただくと、心に響く一幅にきっと出会っていただけると思うのです。
▲浜辺で「いろは」の文字から「ん」を釣り上げる神様。
神様さえ運(うん)頼み?と考えると… 気楽に行こう!
上のような軽妙で面白みのある作品もありますよ~
▲ダイニングルームに掛軸。
赤富士を眺めながら朝食で一日の運気を養う。
「掛軸なんて興味ないよ」というお客様も多いと思いますが、そんなお客様には特に、一度ご覧いただきたいと思っています。
たぶん、新しい世界が待っていると思いますよ(^^)
スタッフ一同、ご来店を心よりお待ちしております。
なんだか今年も楽しみになってきました(^^♪