木材の含水率と家具
公開日 2024/02/05 更新日
家具材の含水率
立ち木は根から枝先に向けてどんどん水を吸い上げており、
幹の中はたくさんの水分で満ちています。
木によっては表面に傷をつけると、
水が噴き出してくる程のものもあるそうです。
木材に含まれる水分量は「含水率」で表現されます。
天然木を家具材料として使用するときは、
木を十分乾燥させて、含水率を適切な値に調整することが不可欠です。
家具材としての適当な含水率は8~10%程度と言われています。
乾燥のポイント
乾燥の方法には主に天然乾燥と人工乾燥の2つがあります。
天然乾燥には長い時間と広い場所が必要ですし、
人工乾燥には相応の設備と豊かな知識経験が必要となります。
樹種によっても適切な乾燥方法が異なりますし、
どこで乾燥させたのか(日本?海外?)もポイントになります。
含水率が多すぎると、
大気中に水分を放出する量が増えて木が収縮するため、
場合によってヒビが入ったり、剥ぎ目に隙間が出来たりします。
逆に完全に水分を抜いてしまうと、
皆さまもご存じの炭のような状態になり、
表面の潤いがなくなって、脆くなってしまいます。
天然木の豊かな風合いを残しながら、
材料的に安定した家具を作ることができる含水率の値。
良い家具を作るために含水率が重要なんだ、
ということを知っておいていただきたいと思います。
2024.2.5 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋
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