イメージと実際のギャップ 寸法についての勘違い
公開日 2021/03/06 更新日
今日はダイニングテーブルと椅子の占有面積のお話をしたいと思います。
何かと手狭になりがちなダイニングエリア。
テーブルを小さくすると占有面積が小さくなるか?
というとそうでもなかったりします。
テーブルに7人で座る場合を考えてみます。
こんな感じで、
使用していない(椅子がテーブルの下にしまわれている)状態では、
天板長さ180cmを使用しようと200cmを使用しようと、
全体としての占有面積にほぼ差はありません。
次に7人全員が腰掛けて食事している場合を見てみます。
長さ方向は天板の長さの違い20cm分、
大きな面積をとります。当たり前ですが。
一方、天板上の個々人の占有エリアをみていただくと、
妻側に腰掛けた赤の人、
「お誕生日席」とか「議長席」とか偉そうな感じで言われてますが、
180cmのほうでは名前とは裏腹に、実は結構窮屈な思いをしています。
まあ、家族の力関係にもよりますけど(^^;
また別の角度からのお話です。
今度は150cm×90cmのテーブルを4人で使った場合の、
テーブルだけではない全体の使用面積のタテヨコ比をみてみます。
テーブルの大きさを見て瞬間的にイメージできるタテヨコの占有寸法と、
実際の占有寸法がまったく異なるんですね。
このような寸法的なイメージと実際とにギャップがあるケースは
リビングダイニングセットやソファなどの
「人体系家具」にはよくあることで、
家具選びに慣れていないと選択ミスします。
ここでいう「家具選びに慣れている人」というのは、
最低でも1年に1回ダイニングセットを買い替えているというくらいの達人のことですが、
そんな人はご存じの通りいらっしゃいません。
また、「ミス」と言っても
「そうではないもっと快適な選択があった」という程度のものなので、
その「正しい選択」をもし知らないで過ごせば、
「そんなものかなあ」程度で終わってしまう話でもあります。
でも、
小川家具は1年に1回どころか、
毎日ダイニングセットを販売している百戦錬磨のプロですから、
より快適な解をキッチリとご説明させていただきます。
その上で、実際に選択されるのはお客様ですが…
実際に使っていただいた後の
お客様の感想や、商品の問題点といったものの蓄積は、
私たちの大きな財産です。
(今回は話を複雑にしないために、
4本脚のダイニングテーブルを前提にしました。
2本脚や1本脚の場合は、またそれはそれで、いろいろあります(^^;)
2021.3.6 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋