ベッドのススメ
公開日 2019/02/07 更新日
寒い日が続いていますが、皆様 お元気でお過ごしでしょうか?
いつもご愛顧いただき、感謝申し上げます。
今、ウチの末っ子がインフルエンザに罹っています。
いつも同じ寝室なのですが、うつされると嫌なので別の部屋(と言っても狭い我が家、逃げ場はリビングしかありません)に
布団を敷いて休むことにしました。
普段はベッドで、私のマットは比較的柔らかいほうなので、
布団生活のこの1週間、朝起きて まあ全身のぎこちないことといったらありませんでした(-_-;)
このぎこちなさは横になっている7~8時間、自分の体重と硬い敷布団とに挟まれた毛細血管の血流が悪くなることで生じています。
起きた瞬間は身体を動かす度に「痛たたた…」という感じです。
起きて30分くらいすると血流も戻ってきて普通になるのですが、
7~8時間も血流がよくない状態で過ごすことは非常に良くありません。
畳の上に横を向いて昼寝をしたときのことを想像してください。
どちらかの腕が下になりますので、肩口、胸部の重みと硬い畳とで二の腕あたりの血管がつぶされ、
血流が悪くなって、やがて手先がしびれた状態になります。
(↑正座では自分の体重と硬い床で足の血管が挟まれて血流を悪くしています)
手先は敏感なのでしびれたことがすぐに分かって、血流を取り戻そうと寝返りをうったり、
場合によっては手を振ったり、グーパーを繰り返したりします。
ところが背中側の血流が悪くなっても鈍感なので
しびれていることを感じずに、寝ている間の7~8時間を過ごしてしまっていることになります。
1週間程度ならまだしも、何十年とこの状態が続くといよいよ看過できなくなります。
腰痛、肩こりの原因や、リンパの流れも阻害することになり首周りの嫌な感じが生じてしまったりするのですね。
朝起きても本調子になるまで時間がかかるとか。
ただでさえ血流の良い若い人や、成長段階にある子どもは比較的硬いところでも大丈夫です。
年齢を経るにしたがってただでさえ血流が低下しますので、
徐々に柔らかめのマットレスをご使用になることをお奨めします。
大事なのは自分の体圧の大きな部分、お尻肩甲骨辺りなど出っ張っている部分を
しっかりとマットレスの厚みの中に逃がしてやることです。
このとき、本来出っ張っていない腰の部分まで落ち込んでしまうのは良くないです。
マットレスを語るとき「沈む」という言葉はネガティブに捉えられがちですが、
お尻や肩甲骨辺りがしっかりと「沈む」のは実は良いことです。
そして逆に腰の部分は「沈まない」こと、これが大切なのですね。
寝ているときの血流の低下は、血管を硬くし、ひいては血栓などの原因にもなります。
床に布団でお休みなっているお客様、「まだベッドはいらない」とお考えのお客様、
一刻一秒でも早く、ベッドをお使いになることをお奨めします。
ここからは半分冗談、半分本気ですが、
介護が必要なってしまったり、寝たきりになってしまった方への
国、行政からの支援を厚くするのももちろん重要ですが、
そうなる前に、健常者の方がベッドを求めたいと思った時の国レベルの支援を考えていただくと、
結果的に介護に関する合計支出は抑えられていくくらいのレベルで、
今日のお話は壮大だと思っています、はい。
さて、今日からベッドに戻れます(^^)
2019.2.7 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋