学習机って…ホントに必要?
公開日 2024/03/12 更新日
※2017年9月2日に公開した記事ですが、内容を追記して2024年3月12日に再度公開しました。
机なんて要らない
お客様:「勉強しないんだから 机なんて要らない」
う~む…そういえば うちの子も机で勉強してるのを見たことないぞ…
っていうか、「机で」どころか そもそも勉強というものを していないような気さえするぞ。
いや、待てよ、
確かにしていない!
でも小さいうちは勉強よりも 外で遊ぶほうが大事だなあとも思う。
健康第一。
お客様:「しばらくはダイニングテーブルで勉強するから、机は要らない」
確かに。
そうなりますね、たぶん。
石ころとプリント
私の息子が小学生だった頃、机の中には石ころが たくさん入っていました。
大人から見れば、泥付きのちょっと汚い石ですが、彼にとっては「大事なもの」だったのだと思います。
机は本来「勉強する道具」ですが、取り敢えず小学1年生のうちは、「宝物をしまう場所」でいいのではないでしょうか?
で、
できれば、教科書もしまって 明日の準備は自分でできる癖がつくと良いですし、先生から渡されたプリントを失くさないようにしまっておく場所として「自分のものを自分で管理できる」癖がつくと良いですよね。
もし「机」という小さいながらも自分の自由になる城がなければ、
石ころはリビングに転がり、夕飯準備中のお母さんの怒号は必至ですし、
先生から 明日かならず持ってくるように言われたプリントは、おもちゃ箱のぬいぐるみの底に沈むか、ダイニングテーブルの上に置いておいた雑誌に挟まれて 紙ゴミの日の朝の寒風になびく、ということになっていくことは想像に難くありません。(ウチだけか…(-_-;)
▲明るくて肌触りの滑らかなメープルの無垢材を使用したシンプルな国産デスク
1年生と学習机のホントの関係
「自分のもの」=道端で拾った綺麗な石ころ。
「自分のもの」=学校で配られたプリント。
「自分のもの」=教科書。
小学1年生は、これらの管理を 自分の学習机で是非やって欲しいと思うのです。
机をもつことで、ちょっと大袈裟ですが、人生の一つの区切り、1年生になった自覚をもってもらうこと。
ある意味、小学1年生には勉強よりもずっと大切なこと。
そして、このことを1年生から始めるのと、4年生になってから始めるのとでは雲泥の差ではないかなあ、とも思うのです。
2024.3.12 インテリアコーディネーター(950487A) 小川登志洋