ブラックチェリー材、いかがでしょうか?
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このサイト上でも何度か書いていますが、ファッションほど短期ではありませんが、家具、インテリアにもトレンドがあります。
シンプルモダンや和風、北欧、ヴィンテージなどのテイストや、ウォールナット、オーク、セラミックなどの木材の種類や素材感、特定のカラーの流行などがそれです。
最近ではファッションに近づいてきたというか、家具のトレンドの変化が短期化してきたように感じます。
例えば2024年の半ばの現在、家具に使われる木材の色は急激に明るい色合いが人気になりつつあります。
たった半年か1年前は比較的濃いめのお色がよくご支持いただいていたのに、です。
ご新築を計画されて、いろいろ考えて設計したものの、いざ住まい始めるときにはもはや時代遅れのインテリア計画になっていた、なんていうことが起こりそうです。
筒井康隆さんの短編SF「時間」の中で、バスが停留所に止まる前に出発するというオモシロオソロシイ描写を思い出してしまいました^^;
このようなトレンドの変化の短期化の原因の一つに挙げられるのが、社会に大きな影響を与えるようになったSNSですね。
洋服でしたらトレンドを外れたら たんすにしまってしまったり、場合によっては捨ててしまってもよいのかもしれませんが、家具はそう簡単にはいかないので困ったものです。
お客様が家具選びに苦労するのは この点がネックになっているのかもしれませんね。
お気持ち、お察しします…
えーと、何の話か忘れそうですが、そうそう、今日はブラックチェリー材を使用したダイニングセットをご紹介したいのでした。
こちらです↓
展示は直径110cm、3本脚の丸テーブルです。
丸テーブルも最近 急激に需要が増えています。
サイズオーダーや普通の長方形テーブルも承れますので、ご希望のお客様はスタッフまでお問合せください。
ブラックチェリーはカナダの大西洋岸から中部、東部アメリカ、パナマにかけて産出される木で、日本のサクラによく似ています。
まさに「サクラ色」といっていいお色ですね~
優しい木目で、実際に触れても滑らかで艶やかな、温かみのある木肌が魅力の家具材料です。
また、ブラックチェリーはとても硬い木としても知られています。
キズが付きにくいので、そういう意味でも家具に使用するには優れた材料と言えます。
特にヨーロッパでは昔から人気のある木で、最近の 例えばウォールナット材など トレンドによる一時的な価格の高騰を無視すれば、真の意味で最も高価な家具材料と言っても良いです。
でも、こちらのダイニングセットはかなりお安くご提供できておりますので、価格についてはぜひ店頭でお確かめ、また驚いていただきたいと思いますです、ハイ。
えーと、前段のインテリアのトレンドの話から、なぜブラックチェリー材を使ったこちらのダイニングテーブルをご紹介したかと言いますと、実はこのブラックチェリーという材料、私の知る限り 日本ではこれまで ほとんどまったく流行したことがないのです。
来るかな、来るかな、という雰囲気まではいくのですが、やはり爆発的なトレンドは来ない^^;
これまでご説明した通り とっても素晴らしい材料なんですけどね~ なぜでしょう。
理由としてなんとなく感じるのは、経年のお色の変化が激しい木であるという点があるのかもしれません。
新しいうちはどちらかというと白っぽい色目なのですが、時間が経つにつれ どんどんと深みを増し、飴色から濃い色へと変化していくという特徴を持っています。
結構「クセツヨ」な材料なんです。
この激しい色の変化をどう捉えるか、人によってずいぶん違うでしょう。
ということでブラックチェリー材は なかなか個性の強い材料である反面、プロ好みと言って良いような深みをもった材料です。
そして「人と同じじゃイヤだ」というお客様には おススメの材料とも言えますね。